結果を出すって?

苦手な言葉の一つに、

結果を出す

というものがあります。

よく耳にしますよね。

「結果を出せ」

「結果が求められている」

とかとか。

結果とは、本来(辞書によれば)、

「ある原因や行為から生じた、結末や状態」です。

ですから、なにかをいろいろ行って、

「結果”が”出る」(自動詞。昔文法でやりましたね)

ならば分かるのですが、

「結果”を”出す」(他動詞。忘れてますよね)

とは、

「結果(「結局のところうまくいった」ということ)を(強引に、力ずくで)出す」

という印象です。

もちろん、魔法のようにうまくいく感じは、

達成感があって、ゴージャスで、響きはいいのですが、

いっぽうで、傲慢というか、

「そりゃ、出せるもんなら出したいけどさ」と思ってしまいます。

「さいころを振ったら6が出た。やったね!」

ならしっくり来ますが、これが、

6が出るようにサイコロを振りなさい

と言われたら、どうでしょう?

「そのやり方で、結果が出るのかね?」

と問われたなら、

「結果というものは、終わってみないと分からないです」

としか答えられないのが、本当です。

「結果がすべての世界」

「結果の出せる人・出せない人」

「がんばっても、結果が出ないのでは意味がない」

などと声高に言う人とは、

すこし距離を置いた方が、精神衛生上、よさそう。

もちろん、過程だけが大事とは言いませんが、

とくに、ライフキャリアの世界は、

日々にこやかに笑って生きていくその先にしか、

素敵な結果(幸せ?)はついてこないように思います。

これ以外にも、

目的意識の高い言葉や、力の入った耳障りのいい言葉は、

世の中にあふれています。

影響されすぎないよう、鵜呑みにしないよう、気をつけましょう!!
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